Matrixのhomeserver、具体的にはDendriteを個人的に2年と少し運用していたのだけど、先日シャットダウンした。
もう戻ることはないと思っているし、もし戻りたくなっても安全にfederationに復帰することは最早不可能だと思っている。
オープン・分散型・E2EE対応のインスタント・メッセージング・プロトコル、というコンセプトは当時、この貧弱なサーバに鞭打ってでも試してみたくなるほどには魅力的だった。
ただ、膨らみ続けるプロトコル仕様やいつまでも安定しない実装、迷走するガバナンス、そして繰り返される悪意に満ちた攻撃を目にするうち、熱は冷めていった。
それでもhomeserverを維持し続けていたのは、zone apexでfederateして(しまって)いたからで、つまりはMatrixの将来にまだ僅かに希望(あるいは未練)を抱いていたからだった。
DendriteのforkであるHarmonyのリポジトリに、メンテナ・Neil氏によって"Unmaintained"とだけ言い添えられたコミットがある。
これが転機になった。
Dendriteの開発に多大な貢献をしてきた氏と、自分のような一介のhomeserver運営者では、視座も理解も雲泥の差があることはわかっている。
それでも、氏の言葉には端々まで同意せざるを得なかったし、それで僅かに残っていた未練もさっぱりと濯がれたのだった。
昨年の2月にBlosxomの2.2.0がリリースされていた、らしい。
SourceForgeをたまたま見ていなかったら、たぶんこの先もずっと気づかなかった。
前版の2.1.2のリリースが2008年、その後2010年まで細かい調整が入り、2024年になって新しいメンテナの方がさらにいくつか調整を加えてリリースに至ったらしい。
すげえタイムライン。
念のため差分をざっくり読んだところ、機能面で目を引く変更はなかったのだけどソースがだいぶきれいになっているので、いちおうここもアップデートしておいた。
Thank you for the new release, Mr. Ramaholimihaso and other contributers.
もう10年以上Blosxomのお世話になっているわけだけど、他の仕組みに乗り換えようという気はいまのところ起きていない。
きょうびPerlのCGIプログラムかよ、と言われたら返す言葉もございませんのだけど、たぶんBlosxomというソフトウェアが好きなんだと思う。
本体には1バイトたりとも手を入れないと心に決めていて、プラグインAPIの範囲内でチューニングしたりしているのだけど、そういうのも楽しい。
久しぶりにMac miniからApple TVに画面ミラーリングしようとしたら、エラーが出た。

結論としては、Mac miniのファイアウォール設定で「外部からの接続をすべてブロック」していたのが原因だった、らしい。
思い返せばたしかに少し前にブロックした気がするし、設定を調整したら繋がるようになった。
iPhoneからは普通にAirPlayできるし、Apple TVの設定を散々見直しても怪しい点がなかったので、変に時間を取られてしまった。
エラーメッセージにしっかり騙された。