Victorinox Multiclip
EDC (Every-day Carry) という言葉がある。 字義的には「毎日持ち歩いているもの」ということになるわけだけど、そこから転じて、自分の携帯品をブラッシュアップしたり披露したりする一種のカルチャーを指す言葉になっている、ような気がする。
この界隈には前から興味があって、EverydayCarry.comやYouTubeなんかで人様のEDCを興味深く拝見したり、自分のEDCをブラッシュアップしたりしてきた。 特に、これまでいろいろと試行錯誤してきたのがkeychainだった。
(ちなみに、 キーホルダー だとkey fobっぽいし キーリング だと輪っかのイメージだし、なんて考えていたら面倒になったので以後 keychain と表記します。)
写真左から順に、
- Nite IzeのKeyRackとKeyRack+
- 確かビレバンで見つけたブラス製ベルトフック
- Nite IzeのInfini-Keyと、古い鞄からもぎ取ったリング
- Amazonで売ってるチタン製カラビナとスプリットリング
- VictorinoxのMulticlip(本日の主役)
かれこれ十数年、腰(ベルトやベルトループ)に鍵束をぶら下げて生きてきた経験から、keychainに求めるポイントはこういったところになる。
- 意図しないタイミングで外れて落ちない
- 壊れない(と思わせてくれるくらい頑丈な構造・材質である)
- 万一壊れても鍵束が即落下する構造でない
- 片手で取り扱うことができる
- 毎日身につけてストレスにならない重量・大きさ・デザインである
- 入手性が悪くなく法外に高価でもない
すべてを同時に満足する製品はたぶん存在しないので、良さそうなものをこれまで地道に試してきた。 KeyRackは繋がっているS-Binerのゲート全てが障害点だし、ベルトフックは体勢の変化で割と簡単に落ちる。 チタン製カラビナは最も負荷のかかるバネ部分が破損すると即落下の構造で、さらにチタン製品特有の表面のテクスチャがkeychainとして使うには好きになれなかった。
ここ数年使っていたのはInfini-Keyで、これはかなり至高に近いと思っていたけれど、ワイヤーゲートの貧弱さや、意外と嵩張りを感じるデザインにほんの僅かながら不満を抱いていた。
そんな中、つい最近知って即買いしたのがVictorinoxのMulticlip(日本での商品名は ベルトハンガー )で、これはかなり至高に近い、とまたもや思っている。 「10年以上使ってる」なんてレビューをざらに見かけるあたり、堅牢性もかなり期待できる。 エンブレムは接着されているだけなのでそのうち取れてしまうだろうけれど。
このMulticlip、全長100mmとか138mmとか紹介されているけれど、スプリットリング込みで約100mm、スナップフック込みで公称138mmで、本体部分単体だと81mmなので、ご参考までに。
ちなみに、Zak ToolのZT52も最近知って良さそうだなと思ったけれど、国内だとちょっとあんまりな値段でしか出ていない。 アメリカから取り寄せると商品価格の軽く倍以上の送料がかかるので、もし何か他の買い物のついでがあれば買ってみても良いかも、というところで保留中。