空白のあつかい
文章を書くときにずっと気になっていたことがあって、和文と欧文が混在する文章(組版用語では和欧混植というらしい)で適宜空白を入れるべきか否かということ。 たとえば iPhone 14 を␣iPhone 14␣と書くべきか否か、といった話。
仕事のチャットやメールなんかでは適当に空白を入れることが多いものの、殊ここでは時期によって入れたり入れなかったりが続いていた。 最近はもっぱら TeX のソースよろしくベタ書きしていて、「近い将来 CSS でアキの制御ができるようになるのでは」と期待していたのだけど、まあ望みは薄そう。
たとえば一般社団法人・日本翻訳連盟が公開している『JTF 日本語標準スタイルガイド(翻訳用)』というガイドラインでは、「原則として、全角文字と半角文字の間にスペースを入れません」とされている。 一方で、個人的には空白が入っている方が視認性が高く感じるものの、「Web␣サイト」や「3␣ヶ月」のように違和感があるケースもある。
結局のところ、これという正解がない。
いろいろと考えた結果、どうあるべきかというより自分の中でルールを統一できていないことがもんにょりポイントだとわかったので、なにかしらルールを決めてそれに従うフローを組むべきだと思っていた。 そんな中で最近 textlint というツールを知ったので、これのお世話になることにした。
今のところ textlint-rule-preset-ja-spacing をこんなルールで適用している。
{
"rules": {
"preset-ja-spacing": {
"ja-nakaguro-or-halfwidth-space-between-katakana": true,
"ja-no-space-around-parentheses": true,
"ja-no-space-between-full-width": true,
"ja-space-between-half-and-full-width": {
"space": "always",
"exceptPunctuation": false,
"lintStyledNode": true
},
"ja-space-after-exclamation": false,
"ja-space-after-question": false,
"ja-space-around-code": {
"before": true,
"after": true
}
}
}
}
どうも exceptPunctuation
が切れていない(句読点直後に空白が入らない)ケースがある気がするものの、それも含めて完全にお任せしている。
将来直るならそれはそれで。