FreeNAS稼働開始
HP MicroServerの旧型N54Lをうっかり、そう、うっかりポチった。FreeNAS入れてしばしZFSと戯れ、いずれReadyNAS Duo v1をリプレースする予定。Gen8はルックスも性能も良いんだけど、まぁ、お値段がね。 http://t.co/zGOlDYQ0nX
おっかわ (@hrkokw) 2014, 5月 20
というわけでうっかりポチったHP ProLiant MicroServer N54L、とりあえずFreeNAS入れてZFSと戯れてみたけど、想像してた以上にメモリ喰らいなのがよくわかった。 パターン少ないけど、fioで適当にベンチってみた結果、データサイズが小さいとアホみたいな性能出てウケる。
で、 replace
とか expand
とかの確認も終わったので、ちゃんとNASとしてセットアップしましょうと。
OS
ZFS使いたいけど、たとえばFreeBSDでイチから構築するのは面倒だし、ストレージ領域用以外にHDDを積む気もないし、USBスティック向けにいろいろ気を配るのも地味に大変そうなので、やっぱり安直にFreeNAS一択。まぁ実際使ってみるとFreeNASが俺の中で至上かと言えば決してそうではないんだけど (特にプラグインjailまわりは未だにすごく気持ち悪い)、どうせ安定稼働始めちゃえば意識しなくなるんだし、と自己暗示。
8GBのUSBメモリにイメージ書き込んでWebからぽちぽちしてセットアップ完了。
ディスク構成
先代のReadyNAS Duoは
- 2 x 1TB HDD … X-RAIDミラー
- 1 x 1TB USB HDD … 定期バックアップ
といういわば時間差三方向ミラー構成で、実効容量と実容量の比率で見れば贅沢な構成だった。 これは万一筐体が故障したときにX-RAIDの手復旧が難しそうなので、その保険を掛けてたつもり。
ストレージ容量はそんなに必要ないし、わざわざRAID-Z組んでいざってときにディスク2本から復旧ってのもトラブりそうなので、結局FreeNASでも普通に2本ミラーでスタート。
将来的にもし容量が欲しくなったら expand
するかミラー足すことにする。
その場合、難を言えば、ディスク4本構成でRAID10相当とか耐障害性の観点で至極残念だけど、今の段階でRAID-Z2を組んどくモチベーションも特にない。
ハードウェア依存から晴れて脱却した (はず) ので、スナップショットとかバックアップとかは気が向いたら考える。
ファイル共有
Dropbox (使ったことないけど) いいなぁ、と前々から思ってたので、プライベートクラウド()的な感じを目指すことにする。
- ローカルストレージと随時、勝手に同期してほしい。
- MacとAndroidのクロスプラットホームは必須。無理ならもうCIFSでいい。
- LANならともかくインターネットに出るなら暗号化必須。無理ならもうAFPでいい。
この条件であーだこーだと検討した結果、 BitTorrent Syncを採用することにした。 FreeNASのプラグインもあるし。 他にownCloudも候補ではあったけど、機能がゴテゴテしてるしクライアントアプリの評判も芳しくないので今回は見送り。
如何せんプロプライエタリなのでBitTorrent Inc. がいつまでサポートしてくれるんだろう、という不安はうっすらあるものの、まぁその時はその時。あと、少なくともBtsyncプラグインの1.3.94では何をどう頑張っても umask
が効かない。ソースから裏取ることもできないのでもんにょりしつつ、同期対象のフォルダはAFPとか別の手段では触らないことにした。
そういった細かい不満はあるものの、実際使った感じはすごく快適。 ビールを奢りたい。 1000BASE-TなLANだと30MB/s程度は出るけど、そもそもそんなに速度が必要なものでもなかった。
VPSのバックアップ
地味に一番悩んだのがこれ。 Ready NAS DuoではBaculaプラグインを入れて DirectorとStorage Daemonを動かし、VPS (要はこの鯖) のFile DaemonからTLS通信でデータを吸い出してた。
FreeNASにもBaculaプラグインはあるけどStorage Daemonのみで、しかもWeb UIからはTLS絡みの設定ができない。 Web UIがあるものは極力そっちから触りたい (齟齬が起きたら嫌) ので手でガシガシ設定するのも受け入れ難く、そうなるとBaculaは使えない。
で、結論としては必要なディレクトリだけ cpio
なりでアーカイブして、rsync over SSHで吸い出すことにする。
まだ設定してないけど。
Bacula使ってた頃は「鯖吹っ飛んでもベアメタルリストアできるぜフハハ」とか思ってたけど、VPSのベアメタルリストア手法を確立してるわけでもないし、実際はどうせ手で再構築するんだろう?と自己暗示。
まとめ
そんなこんなで妥協と自己暗示を積み重ねながらも無事にFreeNASが稼働を開始し、2010年の2月から頑張ってくれてた先代ReadyNAS Duo v1は (念のため) ディスク1本を残して箱に帰って行きましたとさ。
妙なこだわりを捨て去れば生き易いのかもしれない、としみじみ感じる今日この頃。